パル・コラム

2011/12/06カテゴリ:病気予防

「肌荒れ・シミ」漢方より

気温も上がりすこし蒸し暑くなってきました。紫外線の量は6月がピークになります。
れからの季節に気になるひとつが肌荒れ・シミかと思います。
今回はそれらについてお話いたします。

肌の水分や皮脂が不足して乾燥し、カサカサしたりひび割れたりするのが肌荒れです。
原因としては紫外線、エアコンによる空気の乾燥、化粧品や洗剤などの刺激が考えられます。
漢方では単なる皮膚のトラブルや外的要因だけで肌荒れが起きるとは考えず、あくまでも体内の「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスの乱れが原因ととらえています。

シミも日焼け、ニキビ、ホルモンや卵巣の異常、ストレス、老化などが影響してメラニン色素が大量に作られ、メラニンの色素沈着が起こる事で出来ます。シミは漢方では血の滞り「お血(おけつ)」の影響が大きく、これを改善する漢方がよく使われます。シミにも漢方が有効ですが完全に消えてなくなることは少なく、長く飲んでいると色が薄くなっていくので半年から一年は続けると良いでしょう。

筋肉質で太り気味で便秘のお血(おけつ)タイプには・・・桃核承気湯
色白で太り気味のお血タイプには・・・桂枝茯苓丸加ヨクイニン
更年期が近くなって肌荒れ、シミが気になる、
ストレスが多く貧血気味のお血タイプには・・・加味逍遙散合四物湯
体力がなく冷え性があり貧血気味のお血タイプには・・・当帰芍薬散

この様に漢方薬はその方の症状だけでなく体質も重要となります。
服用の際には医師、薬剤師に相談ください。

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